【体験談】死産(後期流産)の入院スケジュールについて

死産(後期流産)

 筆者は妊娠21週で長女の死産を経験しました。
 入院時、様々な不安や悲しみはありましたが、入院生活はどのようなスケジュールなのかというのも不安材料の一つでした。
 この記事では、入院時のスケジュールについてまとめました。(詳しい体調面や感情面についてはほとんど触れず、時系列で出来事を説明しています。陣痛や出産の痛さ具合だけ、少し書いています。)

※食事や点滴、血圧測定等ルーティンのものなどは割愛し、特徴的な出来事をメインに書いています。

※あくまで体験談としてご参考程度にとどめてください。私のそれまでの妊娠経過や免責事項についてはこちらの記事をご確認ください。

入院日数は3泊4日

 私の場合、入院日数は3泊4日でした。診察当日に入院、翌日出産、4日目の午前中に退院という流れです。
 次の項目から、日にちごとに時系列で説明します。

入院1日目~診察・即入院、医師からの説明~

・13:00~
 事前に電話をしていたので、受付してすぐに診察がありました。お腹の状態について簡単な説明はありましたが、夫が到着してから詳細の説明をしてくださるとのことだったのであまり覚えていません。すぐに入院が決まり、病室に入りました。病室で採血がありました。

・14:00~
 夫が病室に到着し、二人で医師の説明を待ちました。今思えば、入院中で一番不安な時間だったと思います。

・15:00~
 医師から、血液検査の結果や赤ちゃんの状態について説明がありました。私の場合、その後の対応について2つ選択肢があったので、夫と二人で考える時間をもらいました。

・16:00~
 血液検査の結果から、炎症反応が見られたので抗生物質の点滴をしました(以降、退院まで1日2回ありました)。その際に、今後の対応についての決断結果を看護師さんにお伝えしました。翌日、臨床的流産をすることになりました。

・夜
 夕食を食べたり、必要な洗面道具等を夫に持ってきてもらってシャワーを浴びたり、気晴らしにテレビを観たりして過ごしました。消灯は21時でしたが、個室でしたので自由に過ごせました。悲しいことを考えないようにしていたので意外と落ち着いていましたが、眠剤を処方するか選べたので、もらって入眠しました。

入院2日目~陣痛、出産、届出~

・8:30
 朝の診察。自然な陣痛はほとんどなかったので、陣痛促進を入れました。

・9:30
 夫が病室に到着。午前中は、軽い陣痛にひたすら耐える時間でした。

・11:30
 診察。2錠目の陣痛促進剤を入れました。その後は午前中とは違って、本格的な陣痛が始まりました。昼食は飲み物を少し口にしただけでした。

・13:00
 病室から分娩室に入室。

・14:00
 破水・出産

<陣痛・出産の痛みについて少しだけ書きます。読みたくない方は飛ばしてください。>
出産の経験は2回目だったのですが、出産時の痛みは赤ちゃんが小さいためほとんど無かったのですが、陣痛は生産期の出産よりも痛く感じました。お別れする赤ちゃんを産む心の準備が間に合っていなかったのかもしれませんが、子宮が小さい分、”痛みの圧”のようなものがすごく強かった気がします。

・14:30
 夫も分娩室に入室。赤ちゃんと触れ合う

・15:00
 夫と病室へ戻る。

・16:30
 看護師さんから、市役所に提出する「死産届」という書類をもらい、市役所で行う手続きについてと、準備するもの(棺に入れるもの)について説明を受ける。(手続き関係の詳細は別途記事にする予定です)
 説明を受け、夫が手続き・準備に出発。

・18:15
 夫が手続き等を終えて来院。棺にお花を供える。

・夜
 眠剤を処方してもらい、入眠。

入院3日目~体と心を休める~

 入院3日目はルーティンの診察や血圧測定等のみで、体と心を休める1日になりました。夫の面会時間も、入院1~2日目は医師からの説明や立会いのため長時間病室に居ることができましたが、3日目は通常通り(コロナ禍のため15分)でした。
 この日も眠剤を処方してもらい、入眠しました。

入院4日目~退院~

 朝の診察で退院許可が下りたので、入院4日目の午前中で退院することになりました。荷造りや入院費用の会計(入院費用や出産育児一時金の清算については別途記事にする予定)をして、夫に迎えに来てもらい、昼に退院しました。

これから同様の経験をする方へ

 この記事を読んでくださっている方というのは、似たような経験をした方や、これからする方が多いかと思います。私自身がこういった経験をしても、当事者にどういった言葉をかけるのが良いのか、いまだに分かりません。

 退院後、この本を読んで、つらい経験をしているのは自分だけじゃない、ということを実感できました。多くの天使ママさんたちのお話が掲載されています。

 ただでさえ身体的負担が大きく精神的不安も多い妊娠生活で、辛い経験をされる方は医療が発達している今でも多くいらっしゃいます。このブログが少しでも、その方たちのお力になれれば幸いです。

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