私は2022年12月、妊娠21週で死産を経験しました。
もし同様の状況の中、情報不足で困っている方がいたら力になりたい、という気持ちで、記事にすることにしました。
こちらのページでは、妊娠経過、死産に至った経緯についてまとめています。
入院中の過ごし方、死産後の手続き、母体の健康状態や感情面については別途記事にする予定です。情報を整理する目的から、感情面に関する記事以外ではなるべく当時の気持ちは書かないようにしています。
はじめに~免責事項~
私は医師や看護師等の医療従事者ではありません。虚偽の内容を書いたりはしませんが、あくまでひとつの体験談ですので、鵜吞みにせず、参考程度にとどめてください。
また、デリケートな内容ですので、コメント欄は設けていませんのでご了承ください。
妊娠経過~概ね順調だったが、妊娠18週で子宮脱に~
妊娠初期
つはりには人並みに悩まされましたが、妊婦検診での異常はありませんでした。妊娠中期には食欲も少し増え、流産の可能性も低い時期に入り、ほっとしていました。
妊娠中期
妊娠18週に入ったころ、お股のあたりに何か出てきそうな違和感がありました。ちょうど妊婦検診があったので医師に伝えたところ、「子宮が下がってきていて”子宮脱”の状態にある、仕事は休みましょう」と言われて4週間自宅療養することになりました。
ちなみにこの時の子宮脱はその後の死産の直接的な原因ではありません。骨盤ベルトを着けて安静に過ごし、無理のない範囲での体操を続けたところ、1週間後の診察では「ずいぶん引っ込んだね」と言われました。もし現在妊娠中で子宮脱の症状がある方、過剰に心配せず、医師の指示に従ってください。
子宮脱の診察まで、私は骨盤ベルトを使っていなかったのですが、病院のすすめでトコちゃんベルトⅡを着けるようになりました。トラブルが無い方も、ベルトをしていたほうが良いそうですね。
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出血・即入院~2つの選択肢から死産を決断~
おりものに違和感、突然の出血
子宮脱の症状が安定して安心していたのですが、妊娠20週後半あたりからおりものが多くなり、少量の血が混ざっていました。「午後の診察時間が始まったら、電話して診察してもらおう」と思っていたところ、明らかに今までと違う出血がありました。
すぐに病院と仕事中の夫に連絡、タクシーで病院に行きました。
診察・即入院、医師からの説明
診察後、すぐに入院が決まり、病室に入りました。少ししてから夫も病院に到着し、医師から状態の説明を聞きました。
詳しい病状については伏せますが、医師からは、”大きい病院に転院し、ギリギリまで妊娠状態を続ける”あるいは”臨床的流産(陣痛を促し、死産とすること)”の2択を提示されました。まだNICU(新生児集中治療管理室)に入れる週数でなく、近いうちに破水が考えられる状態であることや、このままでは母体の発熱等も考えられることから、医師からは後者をすすめられました。
その後、夫婦で話し合う時間をもらい、臨床的流産を決断しました。
翌日、普通分娩で出産
私の知識不足だったのですが、まだ妊娠21週ということもあり、流産の方法は「麻酔等をした状態で、お医者さんが処置(手術?)してくれるのかな」と思っていました。しかしそれは妊娠12週未満の話で、12週以降は陣痛を促しての経膣分娩となります。臨床的流産を決断し、出産するまでの約1日間は、赤ちゃんとのお別れの悲しみと、陣痛・出産への不安というのが入り混じっていました。
これから同様の経験をする方へ
この記事を読んでくださっている方というのは、似たような経験をした方や、これからする方が多いかと思います。私自身がこういった経験をしても、当事者にどういった言葉をかけるのが良いのか、いまだに分かりません。
退院後、この本を読んで、つらい経験をしているのは自分だけじゃない、ということを実感できました。多くの天使ママさんたちのお話が掲載されています。
ただでさえ身体的負担が大きく精神的不安も多い妊娠生活で、辛い経験をされる方は医療が発達している今でも多くいらっしゃいます。このブログが少しでも、その方たちのお力になれれば幸いです。